≪ILMについての説明へ(cornell univ.)≫
エネルギーが局在することが特徴です。
シミュレーションだけでなく、 様々な系でILMを作り出し観測しています。
1次元系
●電気格子電気格子装置全景 電気格子ではILMの生成や制御が可能な段階です。
[論文]
Management of localized energy in discrete nonlinear transmission lines
M. Sato, S. Yasui, M. Kimura, T. Hikihara, and A. J. Sievers.
Europhysics Letters,80 (2007) 30002
≪プレプリント版はこちら (arXiv:0707.2823)≫
●MEMS
MEMS装置全景 マイクロカンチレバーアレイでのILMを研究中
マイクロカンチレバーアレイとは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作成された、マイクロサイズのカンチレバーアレイのことです。
カンチレバーアレイは片持ち梁が一列に並んだ、図1、図2のような構造になったもので、一つのカンチレバーの長さは50μm程度です。それぞれのカンチレバーは、振動するとオーバーハングの部分で相互作用します。
図1 カンチレバーアレイ
図2 カンチレバーアレイの写真 マイクロカンチレバーアレイはサイズが小さいため、わずかな力で大振幅の振動が得られ非線形性が顕著になります。そのため、ILMが生成され得る系となっています。 当研究室ではマイクロカンチレバーアレイを用いて実験的なILMの観測を行い、その性質の研究を行っています。
[関連論文]
Observation of Locked Intrinsic Localized Vibrational Modes
in a Micromechanical Oscillator Array
M. Sato, B. E. Hubbard, A. J. Sievers, B. Ilic, D. A. Czaplewski,
and H. G. Craighead
Phys. Rev. Lett. 90, 044102(pp.1-4) (2003)
準1次元系
●反強磁性体のスピン波をマイクロ波を用いて観測●反強磁性体のスピン波をMFMを用いて観測
MFM製作中…
3次元系
●固体結晶の格子振動をTHz領域非線形分光法を用いて観測レーザーなど実験装置製作中…